OSC2008 Kansai@Kyoto

初めて参加してみました(セミナー聴きに行っただけだけど)。
知的好奇心の維持向上のために今年はいろいろ予定しています。Kansai.pmの勉強会も前回(第9回)から参加しています。発表できるようなネタがあればよいのですが。
今は仕事&子育て(1号3歳&2号1歳)が大変なので、いつかプーになったら全力でコミュニティ活動に投じたいと思いますので関係者各位よろしくお願いします。小学校通うようになると放課後&土曜日&夏休み等の保育が困難になるので仕事できなくなるかもしれないしなぁ(ジジババが近くにいるといいのですが)。

開催日付:2008年7月18日‐2008年7月19日
名称:オープンソースカンファレンス2008 Kansai - おいでやす
会場:京都コンピュータ学院 京都駅前校
受講したセミナー:
[7/18 14:00] OSSをライセンス的に 正しく使うための11のチェックポイント
[7/18 15:15] MySQLで大量データを投入するには?
[7/18 16:15] やっぱりすごい!Memcached
[7/19 11:15] いまさら聞けない! Samba によるファイルサーバ 構築入門
[7/19 13:00] jus研究会京都大会「PerlとWaftを使った軽量Webアプリケーション 作成の紹介」
[7/19 14:00] はてなのバックエンドシステムと開発手法、過去と今
[7/19 15:15] FreeTANKではじめる組み込みLinux

以下、感想(順不同)。

1.OSSをライセンス的に 正しく使うための11のチェックポイント

 OSSライセンス違反でトラブルになる事例は組み込みの分野がもっとも多いそうです。ただより高いものはない、という格言を痛感しました。今回は45分しか時間がなく無料のセミナーだったのでさわりだけしか聞くことができなかったのですが、有料のセミナー(丸一日かけて行うらしい)も大いに聞く価値があると思います。45分間きっかり(プロの時間把握に脱帽)面白い話でした。

2.いまさら聞けない! Samba によるファイルサーバ 構築入門

 タイトルにもあるとおりSambaの概要的な話。Linuxの機能の中ではWindowsの世界でも広く使われている機能の割にはこれぞというコンテンツがなかなかみられないSambaの機能を、具体的な設定例を用いてピンポイントに理解することが出来ました。セミナー内容PDFファイル提供アリ。

3.MySQLで大量データを投入するには?

 整列データと未整列データをDBに一括投入すると検索データはどうなるか、という課題に対する結果は容易に想像できるのですが、なぜそうなるか、という解説(InnoDBテーブルの構造&データ追加の仕組)が興味深かったです。未整列データの挿入に対する整列データの検索性能のよさを再確認しました。今回の講師は日本HPのMySQL部門の人だったのですが、やっぱりSun(今年はじめに買収された)の動向を多大に意識しているようでした(直後にSunのMySQL部門の人のセミナー予定があったので余計に?)。しばらくはMySQLサポート(サーバ販売)継続するらしいです。

4.はてなのバックエンドシステムと開発手法、過去と今

 株式会社はてなの創業時からの開発&インフラ整備の裏話をいろいろ聞くことが出来ました。サーバを自作していたりして(現在も基本的には自作)初期のGoogleを彷彿とさせるものでした。システム管理という地味な仕事の面白さを垣間見た気がしました。自作&OSSでもここまで出来るんだなぁ、と。株式会社はてな京都再移転に伴い、関西のOSS界の活性化への意気込みを新たにしておられたCTO伊藤氏でした。

おまけ:Naoyaさんの着ていたTシャツのロゴ

Sorry
It's
Under
Maintenance

インフラに保守は欠かせませんもんね。

5.やっぱりすごい!Memcached

 DB関連ということで受講。キャッシュサーバとはなにかについて把握。Memcached、セキュリティとか信頼性を犠牲にしてとにかく簡単高速にという方針の元に作成されたソフトウェア。セキュリティとか信頼性を要求するようなアプリケーションはそれなりの製品を使えばよいわけで、その割り切りのよさに潔さを感じました。Windows版もあるそうなので一度試してみようかと思います。

6.PerlとWaftを使った軽量Webアプリケーション

 Waft(Web Application Framework Tamashiro)は、作者の玉城さんが仕事上必要に迫られて作成したWeb GUI フレームワーク(『オレオレフレームワーク』ともいう)。作者のCPANで公開したい、という一念から土日プログラマーでWaftとしてリメイクしたものらしいです。原型は2002年に初出。私は、OSS界で何がしかの活動をされている方々に対して大変押しの強い性格であるとのイメージを持っているのですが、玉城氏、大変シャイな方で、ホームページ, ブログ, mixi等のWebコミュニケーション手段を持っておらず、唯一Web上で存在が確認できるのがCPANだけ(追記:HPはありました。掲示板とかはもちろんありません >> TAMASHIRO)、という珍しいお人です。もちろんCPANでの開発メンバも本人のみ(ユーザーを増やす為にはもっとコミュニケーションしなきゃ!と諭されていた)。

7.FreeTANKではじめる組み込みLinux

 講師はIO-DATAの中の人。組込Linuxの概要や、IO-DATAにおけるNASサーバ開発の裏話(オフレコ)などを聞かせていただきました(今回用意した資料はあまり気合が入っていないとのこと)。上記玉城氏とは対照的に大変外向的な人で、他の会社の技術顧問をしていたり、Web上で組込Linuxの記事を執筆していたり、某価格比較サイトでユーザーレビューで質問に答えていたり、『kinneko』というHNでいろいろなページが引っかかります。玄箱買ってみようかなという気になりました。