梁 石日、読んだ

やっと読んだ。古本屋で全部で380円。この濃さでこのお値段はお買い得でした。
タクシー狂躁曲 (ちくま文庫)
筆者の作家生活以前のタクシー稼業時代の裏話をルポルタージュ。
修羅を生きる (幻冬舎アウトロー文庫)
筆者の作家人生に至るまでの半生を半自伝的小説仕立てで語る。小説としてのまとまりはいまいちだが、『血と骨』で父親を小説の主人公として語る上での精神的な踏ん切りをつけた作品。
血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)
血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)
ビートたけし主演で製作された映画が予告や宣伝映像ですらあまりにも印象強くて映画本体を観る覚悟ができなくて今に至る。この本を古本屋で見つけて『お』と思ったら横に上記2作品が並んでて、思わずセットで購入。通勤途中の電車で読むにはちょっと重い(グロい)作品でした。
それにしても、ネタの塊のような人生だなぁ。解説で花村萬月も書いてた、小説家としては宝箱のような人生、というのに同感。